能登半島地震の記録

能登半島地震における業務日誌

2007年3月25日(日)午前9時41分

輪島市門前町を震源とする最大震度6強の地震発生。

能登教区内の被害状況の確認をすべく各組長へ電話またはFAXを送付する。

能登教区以外の教区において特段の被害が無いことを確認。

状況把握が早急に必要と見定め、26日(月)に現地救援本部会議を開催することを教区会議長と確認する。

本山において、第1回災害救援本部会(宗務所)を開催。現地状況の把握、救援活動方針の策定、救援物資、救援金の送付等、協議を行う。

能登教務所(七尾市)内に現地救援本部(現地救援連絡拠点)を設置。(本山職員2名の派遣)

能登教務所へ救援物資(タオル10,000枚、ブルーシート数十枚)を送付

3月26日(月)

本山において第2回災害救援本部会(宗務所)を開催。救援金の決定、追加加勢職員への伝達等を行う。

災害救援本部長である林参務をはじめ、本山職員数名が諸備品を携え現地入り(その他、教務所員数名が救援物資を携え現地入り)。

本山に救援金口座を設置。

境内7ヶ所に救援金募金箱を設置(阿弥陀堂、御影堂、参拝接待所、同朋会館、大谷祖廟事務所、東大谷墓地事務所、渉成園受付)。

午前中、被害が大きいと思われる組長事務所を所長・主事が巡回する。

能登教務所にて第1回現地救援本部会を開催。宗派からの見舞金500万円の手交、本部体制の確認、被災状況の確認、救援活動方針の策定等を行う。

3月27日(火)

現地において、被害が大きいと思われる能登教区第4組(富来)、第5組(門前)、第6組(門前)、第7組(輪島)、鵜川組、穴水組(穴水)の各寺院を巡回。5班編成により、見舞い及び被害状況確認、寺院からの要望聴取の巡回を行なう。

3月28日(水)

引き続き、被害が大きいと思われる能登教区第3山方組、第4組、第5組、第6組、第7組、第8組(輪島)、穴水組、第10組の各寺院を4班編成で巡回。

3月29日(木)

本山より職員4名を追加派遣。29日現在において教区職員含む総数20名(重複含む)の職員が現地に加勢派遣される。

現地において、宗派におけるボランティア受け入れに関して、行政受け入れ窓口(門前町・輪島市・穴水町・七尾市)と協議。

引き続き、被害が大きいと思われる能登教区第3浜方組(志賀)、第7組、第8組、第10組、第13組(七尾市)、第14組の各寺院を5班編成で巡回。

現地救援本部(能登教務所内)に「真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部」を設置。現在、ボランティア活動の支援体制を整備しているが、ボランティアと称した詐欺行為や盗難行為が発生しているため、行政側より基本的に石川県内に在住する者に限ってボランティアの受け付けをするなど、その活動に制限が生じている状況。被災寺院に対して救援活動の受け入れを確認している段階であり、その要望に応じて随時受け入れ体制を整備する。

3月30日(金)

現地において、能登教区第3浜方組、第8組、第10組、第11組(七尾市)、第12組、第13組、第14組(七尾市)の各寺院を巡回。5班編成により、見舞い及び被害状況確認、寺院からの要望聴取。また、寺院より救援活動の依頼があり、 石川県連スカウト及び本山職員が掃除・荷物の運び出し等の作業を行なった。

3月31日(土)

引き続き、現地において能登教区第1組、第2組の各寺院を4班編成で巡回。これで全寺院巡回終了。また、救援要請のあった寺院において、午前中スカウト4人が作業にあたる。

4月1日(日)

教区内寺院の被災被害状況のデータ整理及び新聞切り抜き作業による寺院外の被災状況の確認。

4月2日(月)

林災害救援本部長、坂本金沢教区会議長、岡本金沢教務所長が石川県庁を訪れ、石川県に対し宗派からの見舞金100万円を手交。

北龍現地救援本部長、戸澗現地災害救援本部副本部長(能登教区門徒会長)、森田能登教務所長、宮浦御遠忌本部事務部長が、災害救助法の適用を受けている7市町(七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、中能登町、穴水町、能登町)の各市役所、町役場を訪れ、宗派から見舞金30万円をそれぞれに手交。

4月3日(火)

現地において、避難所で生活をされる住職・寺族をはじめとした被災者を訪問する。

4月4日(水)

真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部係員が避難所及び被災寺院を訪問する。

4月5日(木)

救援要請のあった寺院にて、真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部係員他が屋根や窓の補修等の作業にあたる。

真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部係員が避難所及び被災寺院を訪問する。

4月6日(金)

第2回現地救援本部会を開く。これまでに集計した被災情報の報告、真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部の体制、救援金の勧募、被災門徒の把握方法等について協議を行う。

真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部(能登教務所内)では、ボランティアの要請があればすぐに対応できるよう、ボランティア活動を希望する方々の登録を受け付けている。

4月7日(土)

真宗大谷派ボランティア活動受け入れ本部を中心とした、被災寺院での清掃、荷物の搬出等の諸作業や避難所への訪問、各地からのボランティア受け入れ事務を行う。

4月8日(日)

ボランティア受け入れ本部員が避難施設「キャスル真名井」を慰問。

4月9日(月)

高田教区仏教青年会から義援金を受け取る(4名が現地救援本部を来訪)。

ボランティア活動受け入れ本部員及び教区内寺族及び高田教区仏教青年会4名が道下地区及び第5組寺院を視察、第4組寺院の清掃、破損した建具修繕をボーイスカウト2名及び教区内寺族が行った。

教区坊守会が教区内全寺院に御見舞状を発送。

4月10日(火)

輪島市ボランティアセンターを通して、浅草寺スカウト2名が門前地区においてボランティア活動(倒壊した土壁の清掃等)。

ボランティア受け入れ本部係員及び教区内寺族、高田教区仏教青年会1名、高岡教区仏教青年会6人の合計10人が3班に分かれ、寺院及び輪島内の避難施設をそれぞれ訪問。

4月11日(水)

輪島市ボランティアセンターを通して、浅草寺スカウト2名が門前町黒島地区においてボランティア活動(高校生ボランティアのサポート、仏壇運搬等)。

4月12日(木)

能登教区第1組より義援金を受領。

金沢教区仏教青年会から義援金及び掃除機8台を受け取る(2名が現地救援本部を来訪)。

ボランティア受け入れ本部係員及び寺族、金沢教区仏教青年会2名が第4組寺院でボランティア活動を行う。

輪島市ボランティアセンターを通して、第8組坊守会9名が門前町においてボランティア活動を行う。

小松教区から義援金を受け取る。

4月13日(金)~16日(月)

ボランティア活動希望者各人が「輪島市災害ボランティアセンター門前」をとおして活動。

4月17日(火)

金沢教区から義援金を森谷副議長に手交。

全日本仏教会から、石川県仏教会への義援金を託される。

本日開催された、「能登教区坊守会一日研修会」参加者一同から義援金を受領。

4月18日(水)

小松教区から2度目の義援金を受領。

東本願寺として、輪島市ボランティアセンターをとおして門前町道下地区においてボランティア活動を行うことを決定(4/23予定)。連区内各教務所に参加者の取りまとめを依頼。

このたびの能登半島地震による災害に対しまして、下記の方より能登教務所宛、救援金をお寄せいただきました。なお、本山救援金口座にお振込いただきました方につきましても、誠に有り難く、厚く御礼申しあげます。(敬称略・4月19日現在)

東本願寺、表法律事務所表宏機、高岡教区第3組妙敬寺、富山教区第10組正源寺富田宗維・由香、高岡教区第1組称名寺、山陽教区備後組安樂寺小林博聞、高田教区佛教青年会、能登教区第1組、福井教区、高岡教区、金沢教区第4上組仙龍寺春秋賛・杏、金沢教区第4東組本浄寺表美智子、能登教区第2組専勝寺佐竹通、金沢教区、能登教区坊守会一日研修会参加者一同、金沢教区第3上組常讃寺藤場俊基、小松教区